
| 和色名 | 滅紫 |
|---|---|
| 読み | keshimurasaki |
| HEX | #594255 |
| RGB | 89, 66, 85 |
この色の由来・歴史
滅紫(けしむらさき)は、日本の伝統色の一つで、紫色の一種である。この色名は、平安時代において高貴な色とされ、特に貴族や皇族の衣服に用いられた。
滅紫は、紫草(むらさきぐさ)から抽出された染料によって得られる。紫草は、古代から日本で栽培されており、その染料は非常に高価であったため、特権階級のみが使用できる色とされた。
また、滅紫は「滅びる紫」とも解釈され、時代の流れとともにその使用が減少したことを示唆している。江戸時代以降、合成染料の普及により、伝統的な染色技術は衰退したが、滅紫は今なお日本の文化において重要な色として位置づけられている。

