
| 和色名 | 秋灯 |
|---|---|
| 読み | akitomoshi |
| 季節 | 秋 |
| 表の色 | 橙 (daidai) |
| 裏の色 | 黒 (kuro) |
この色の由来・歴史
「秋灯(あきあかり)」は、平安時代における襲(かさね)の色目の一つで、秋の情景を表現する美しい配色です。この色目は、表に「橙(だいだい)」、裏に「黒(くろ)」を用いることで、秋の深まりと夜の訪れを象徴しています。
秋は、日が短くなり、夜が長くなる季節です。そのため、橙色の明るさは、夕暮れの温かさと、夜に灯る灯火を想起させます。一方、黒色は、夜の静けさや深みを表現し、橙色の輝きを引き立てる役割を果たします。このコントラストは、平安時代の貴族たちが求めた美的感覚を反映しています。
着物の配色において、秋灯は季節感を重視した選択であり、平安文学にも登場する情景の一つです。秋の夜に、橙色の灯りがともされた部屋で、詩歌を楽しむ姿が目に浮かびます。これにより、襲の色目が持つ意味や美しさを感じることができるのです。

