
この色の由来・歴史
藍白(あいじろ)は、平安時代の襲(かさね)の色目の一つで、夏の季節にふさわしい配色です。表が「藍」、裏が「白」となっており、深い藍色が清涼感を与え、白色がその明るさを引き立てます。この組み合わせは、涼やかさと清潔感を象徴し、夏の着物に多く用いられました。
藍色は、古来より日本で染料として利用されてきました。特に藍染は、耐久性や独特の色合いが評価され、上流階級だけでなく庶民にも広まりました。白は、清らかさや無垢を表す色として、特に重要視されていました。このように、藍白は自然の美しさや、夏の爽やかな風を感じさせる色合いとして、多くの文人に愛されてきました。
平安文学においても、色彩は情景描写において重要な役割を果たしています。「藍白」の着物をまとった登場人物は、涼しげな風情を漂わせ、物語の中での印象を一層引き立てます。このように、「藍白」は日本の伝統色として、今なお美しさを感じさせる配色なのです。

