蘇芳香 (suoukoh)

この色の由来・歴史

蘇芳香（すおうこう）は、日本の伝統色の一つで、赤褐色の色合いを持つ。由来は、蘇芳（すおう）という植物の根から抽出される染料にある。この植物は、古代から染色に用いられ、特に平安時代には貴族の衣服に多く使用された。

蘇芳香は、武士や貴族の間で重宝され、格式のある色として認識されていた。江戸時代には、商業的な染料としても広まり、一般庶民の衣服にも見られるようになった。現在でも、伝統的な染色技術や工芸品において、蘇芳香は重要な役割を果たしている。