鉛丹色 (entaniro)

和色図鑑
鉛丹色
和色名 鉛丹色
読み entaniro
HEX #D75455
RGB 215, 84, 85

この色の由来・歴史

鉛丹色(えんたんいろ)は、赤褐色の伝統色であり、主に鉛丹(えんたん)という顔料から得られる。鉛丹は、古代から日本で使用されており、特に絵画や工芸品の着色に利用された。

この色は、平安時代から江戸時代にかけて、貴族や武士階級の装飾品や衣服に多く見られた。鉛丹色は、温かみのある色合いで、特に秋の紅葉を連想させるため、季節感を表現するのにも適していた。

また、鉛丹はその耐久性から、建築物や仏像の彩色にも用いられ、文化的な価値を持つ色として位置づけられている。近年では、伝統工芸や現代アートにおいてもその魅力が再評価されている。

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