
この色の由来・歴史
黄蘗(きば)とは、日本の伝統色の一つで、襲(かさね)の色目においては、表に「黄」、裏に「白」を用いた配色です。この色は、平安時代の着物の配色において重要な役割を果たしました。
黄蘗の「黄」は、自然界に見られる鮮やかな色合いを表現し、春の訪れや生命力を象徴しています。一方、裏の「白」は、清らかさや無垢を表し、祝い事や特別な場面でよく用いられました。この組み合わせは、明るく華やかな印象を与え、見る人の心を和ませる効果があります。
歴史的には、平安時代において、色彩は身分や季節感を表す重要な要素とされており、黄蘗は通年で使われる色として、祝いの場面で特に好まれました。例えば、婚礼や祭りの際に着用されることで、幸福や繁栄を願う意味が込められていたのです。
このように、黄蘗はただの色ではなく、平安時代の文化や人々の感情を映し出す重要な存在であり、色彩に込められた意味は今なお多くの人に受け継がれています。

