黒檀 (kokutan)

この色の由来・歴史

黒檀（kokutan）は、主に熱帯地域に生育する黒檀の木から得られる深い黒色の色合いである。この色は、木材の特性として知られる光沢と重厚感を持ち、古くから高級家具や工芸品に使用されてきた。

日本では、黒檀は特に江戸時代に人気が高まり、武士や貴族の間で重宝された。黒檀を用いた漆器や刀の柄などは、贅沢さと威厳を象徴するものとされ、文化的な価値も高かった。

また、黒檀はその耐久性から、楽器や彫刻にも用いられ、伝統工芸の一部として現在も評価されている。色彩としての黒檀は、落ち着きと高貴さを表現する色として、現代のデザインにも影響を与えている。