
| 和色名 | 雨 |
|---|---|
| 読み | ame |
| 季節 | 夏 |
| 表の色 | 紫 (murasaki) |
| 裏の色 | 青 (ao) |
この色の由来・歴史
「雨(あめ)」は、夏の季節にふさわしい襲(かさね)の色目の一つです。この配色は、表に紫(むらさき)、裏に青(あお)を用いることで、深い雨雲の下に広がる静かな自然の情景を表現しています。
紫は、古来より高貴な色とされ、特に平安時代には貴族の着物に多く用いられました。一方、青は清涼感を与え、夏の空や水の色を象徴しています。この二つの色の組み合わせは、梅雨の季節に降りしきる雨の中、しっとりとした風情を醸し出します。
雨に濡れた紫陽花(あじさい)の花々や、あたりを包む湿気を感じながら、涼風が頬を撫でる情景を思い浮かべてみてください。襲の色目「雨」は、まさにそんな夏の美しさと、平安時代の雅な感性を織り交ぜたものです。着物にこの色を選ぶことで、当時の人々は自然と調和した生活を楽しんでいたことでしょう。

