
| 和色名 | 寒菊 |
|---|---|
| 読み | kangiku |
| 季節 | 冬 |
| 表の色 | 黄 (ki) |
| 裏の色 | 紫 (murasaki) |
この色の由来・歴史
寒菊(かんぎく)は、冬の季節にふさわしい襲(かさね)の色目の一つです。この色目は、表に黄色(きいろ)、裏に紫(むらさき)が配されています。寒菊は、冬の寒い空気の中で咲く菊の一種であり、凛とした美しさを持っています。
冬の穏やかな日差しを受けて、黄色い花びらが温かさを感じさせる一方、裏地の紫が冷たい空気を表現することで、対照的な美を生み出します。このような配色は、平安時代の貴族たちが着物に取り入れ、自然の美しさを映し出す手段として重宝されました。
寒菊が咲く情景を思い描くと、静かな庭に広がる白い雪の中で、ひっそりと顔を出す鮮やかな黄色と、背景に溶け込むような深い紫が、冬の静寂を一層引き立てている様子が目に浮かびます。このように、襲の色目は、季節感を豊かに表現し、平安文学においても重要な役割を果たしました。

