
この色の由来・歴史
秋夜(あきよ)は、平安時代の襲(かさね)の色目の一つで、秋の深まりを表現する色合いです。この配色は、表に「紺(こん)」、裏に「銀(ぎん)」を用いています。紺は夜空を、銀は月光や秋の夜の静けさを象徴しています。
この色は、平安文学においても重要な役割を果たしました。秋の夜は、詩や物語において、感傷的で美しい情景を描く際にしばしば用いられました。特に月明かりの下、清らかな風が吹き抜ける静かな夜の情景は、恋の思いを馳せる場面によく似合います。
着物の配色においても、秋夜はその季節感を強調し、上品な印象を与えます。平安時代の貴族たちは、このような色使いを通じて、自然との調和や心の豊かさを表現したのです。秋の夜の深さを感じさせるこの色は、今なお多くの人々に愛されています。

