
この色の由来・歴史
「秋夜雨(あきよあめ)」は、平安時代の襲(かさね)の色目の一つで、深い青色の「紺」と柔らかな「青」が組み合わさることで、秋の夜に降るしとしとした雨の情景を表現しています。
この配色は、秋の訪れとともに感じられる寂しさや静けさを象徴しています。特に、夜空に広がる深い紺色は、月明かりの下で静かに降る雨を思わせ、心に残る情緒を醸し出します。裏地の青は、雨の冷たさや清らかさを感じさせ、着物に動きが生まれることで、視覚的にも美しいコントラストを作り出します。
平安文学では、秋の夜の風情は多くの詩や物語に描かれています。「秋夜雨」の色目は、その情景をより一層引き立て、着物の配色としても愛用されてきました。美しい色合いは、着る人の心を豊かにし、周囲に秋の深まりを感じさせるものとなっています。

