東雲色 (shinonomeiro)

この色の由来・歴史

東雲色（しののめいろ）は、日本の伝統色の一つで、朝焼けの空の色を表現している。名称は「東雲」に由来し、これは朝の薄明かりの中で見られる雲の色を指す。

この色は、平安時代から用いられ、特に和歌や文学において象徴的な存在であった。江戸時代には、着物や工芸品に多く取り入れられ、優雅さや清らかさを表現する色として重宝された。

東雲色は、淡いピンクやオレンジが混ざった柔らかな色合いで、自然の美しさを反映している。日本の伝統文化において、四季や自然との調和を重んじる姿勢が色彩にも表れている。