桧皮色 (hiwadairo)

この色の由来・歴史

桧皮色（ひわだいろ）は、主に日本の桧（ひのき）の樹皮の色に由来する伝統色である。この色は、淡い茶色から赤みを帯びた茶色までの範囲を持ち、自然界の素材から得られる温かみのある色調が特徴である。

歴史的には、桧は神社や寺院の建材として重用され、その樹皮は古くから屋根材や装飾に利用されてきた。桧皮色は、特に和服や伝統工芸品において、落ち着いた雰囲気を醸し出すために好まれている。日本の美意識において、自然との調和を重視する中で、この色は重要な位置を占めている。